子供の矯正(小児矯正) Infant correction
歯を抜かない矯正治療(非抜歯矯正)
「他の医院で歯を拭くって言われたけど、抜きたくないから来ました。」
「できれば健康な歯は抜きたくないんですが…」
「自分は歯を抜いて矯正してうまくいかなかったから、子供の歯は抜きたくありません。」
当院に起こしになられたほとんどの方がこのようにおっしゃられます。
当院では歯を抜かない矯正治療を積極的に行っております。
「悪い歯を抜かなければならないのはわかるけど、どうして健康な歯まで?」と疑問に思うのは自然なこと。もともと備わっている自分の歯を全部使って、しっかり噛める咬みあわせにします。
特に成長期のお子様は顎の成長を利用して歯を抜かずに治療できる最もよい時期です。
小児矯正は何歳から?
6歳前後に前歯4本が永久歯に生え替る時期です。この時期ぐらいに矯正歯科専門医に診ていただくことをお勧めします。お子さまの歯の状態によっては、8才からでも9才からでも、10、11才からでも矯正の開始は可能で適正な時期があります。
小児矯正のメリット・デメリット
メリット
- 歯を抜かない可能性が高くなる(非抜歯矯正)
- 歯だけでなく顎の骨も動かすので治療後の後戻りが少なくなる。
- 顎の成長バランスを整え美しい顔にする
- 早めの対処で永久歯での矯正期間が短くなります
- コンプレックスの解消
デメリット
- 患者さんの協力が必要
- 治療期間が長くなることがある
お子様の癖について
お子さまにはいろんな癖があります。
- 舌を出す癖(舌癖)
- 指しゃぶり
- 咬む癖(爪、タオル、服など)
こういった癖によって、骨格のズレが生まれ、歯並びが悪くなるといったことが起こります。
お父さん、お母さんは、日頃からこういった癖が身につかないように注意深く観察してください。
癖でどのような歯ならびになるのか…
- 出っ歯
- すきっ歯
- 開咬(奥歯は咬んでいるのに前歯は咬んでいない咬みあわせ)
- 受け口(舌で下の前歯を押している場合)
歯ならびが悪いお子様は、もしかしたら癖が関係しているかもしれません。
癖を取り除く治療とは…
- お口の周りの筋肉のトレーニング(MFT)
歯科医院(おもに矯正歯科)で行われる舌や口唇を正しいポジションに安定させる機能訓練です。 - 矯正治療で歯の位置や形が変わることで自然と癖がなくなることもあります。
- MFTと矯正治療で歯を動かすのと両方行うこともあります。
小児矯正治療例
Case.1 非抜歯矯正
当院の治療方針の1つに「歯を抜かない矯正治療」があります。早期の治療により多くの場合で可能となります。
Case.2 受け口(反対咬合)
マウスピース(ムーシールド)
この装置は取外し式で、就寝中にマウスピース型の矯正装をくわえるだけという簡便さのため、幼い子に対しても負担が小さく応用できる。筋機能を正常化させ、咬合の乱れを整えるというのがムーシールドの考え方。1~2年間程度の就寝時のみ装着で、症状の改善がはかられる
Case.3 開咬
舌が前に出てこないようにする為の装置です。歯並びを悪くしている原因の一つである舌癖を防ぎます。
開咬の方は舌癖(舌を前に出す癖)が原因となっていることが多いため、低学年から舌癖トレーニングが大切になっています。放っておいた場合、骨格にも影響を及ぼし、抜歯本数が増えたり、場合によっては外科手術が必要になることがあります。
Case.4 埋伏歯(まいふくし:埋まっている歯)
永久歯の生える時期が過ぎても、歯が歯肉の下や顎の骨の中に埋まっている状態です。
歯の一部を露出させて埋伏歯を引っ張り出して並べました。